最終稽古

今日で、稽古は終わり。

いつもの公演であれば、帰り道一人涙するのだ・・・。

が。

演出というのは、こうも違うもんだろうか。
まぁ、私に余裕がないからだろう!(なぜ力説?)

最後まで悪あがきをしているようにも見えるが、無駄なことなんて一つもないんだ。
きっと。



稽古が始まる。

今までにはみられなかった、ミスが連発。
本番まえに膿を出しきってしまったほうがいいのかもしれない。

大丈夫。
稽古で失敗したことは、本番ではきちんとできるはずだ。(と、大きな失敗をした自分に言い聞かせる)


最後の通し稽古。
役者も力が入って、思ったより時間がかかる。

稽古後半の二人は、時間が押している中、ばたばたした雰囲気の中でも、きちんと集中力をみせてくれた。
感服だ。
ろくに演出も付けられず、今日はレポート用紙にダメだしをする。



演出の似顔絵つき。
・・・。
えっ?
必要ない?

あらやだ、私としたことが・・・。




と。
後ろで演出の似顔絵を描き始める中岡・・・。

オイ・・・アゴとがりすぎだ!!!!!!
本番、オマエの照明なくしてやろうかぁぁぁぁぁ?????

まったく・・・。

でも、今回は空気が張り詰めていることが多かったから、こんな時間があってもよかったのかもしれない。
(いや、でも絶対に仕返ししてやる笑)

バタバタと最終稽古が終了。
休む間もなく、近くの和風ファミレスで打ち合わせ。

製作のマミコは、リポビ○ンDが切れつつも、細かいところまできちんと考えてくれている。
よし、当日はみんなでユンケ○でも飲もうじゃないか!!!

稽古中、もくもくと作業をしてくれた高橋。
でも、自分の音声(台詞)が聞こえると耳をふさいで、子どものように騒いでいる。

中岡は、少しでもよい音響をと、車を走らせてくれる。

ここには書ききれないこともいっぱいある。
目には見えないけれど人知れず力をそいでくれる人もいる。


いまは、何も言いません。

本番はもうすぐ。

足並みそろえて、漕ぎ出しましょう。

                                                                                             やすよ。

座右の銘

昨日、わがアジアンカフェの頼れる女子タカハシが、みんなに靴下をプレゼントしてくれた。

彼女もみんなもお気に入りの、足袋靴下だ。




画像は昨日の稽古場。

この二色、今回の(地区)代表フジタと演出のヤスヨがもらったものだ。
色もすごいが、その文字を見ていただきたい。

ヤスヨバージョン「やってもうた」
フジタバージョン「かんにんして」

・・・。
ちなみに、他のメンバーはかわいらしい花柄だの、動物だのの模様だ。

「やってもうた」「かんにんして」まさに、この二人のために、あるような言葉だ。
特に私・・・。

今日はいつもなにかを「やってまう」自分への、戒めとしてこの靴下を履いて稽古に参加。
『やってまいまへんように・・・』
(ちなみに職場にもこの靴下を履いていった、私は職場の人間に一日に何度もツッコミを入れられた・・・あげくやっぱり「ぴったりだね」といわれた･･･。)

でも座右の銘は「嵐の雲も遥か上は上天気」だ。
お間違いなく・・・。



さて、本日はしんこ・マミコの稽古。
二人とも表情がよくなってきた。
音響の吉川は今日も大忙しだ。

一曲かけるたびに、演出の顔を覗き込む。
まるで、「これ・・・買ってもいい?」と母親に伺いをたてる子どものようだ。

「よし、100円までなら買ってもよし(笑)」

と、冗談はともかくとしてきちんと確認をとりながら進めてくれるので、感謝だ。




外は、雷雨。
ゴロゴロいう音におびえつつ、キリリとした表情(をしているつもりで)稽古を見守る、演出。
そして、役者たち。


さて、いよいよ明日は稽古最終日。
今夜はこのへんで、おやすみなさい・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やすよ。

乙女と洋菓子

本日の稽古は、心子・中岡・マミコの3人。

音響の壮ちゃんは、またも新しい機材を持ってくる。
こやつ、毎度毎度違う機材を持ってくるのだ。金持め・・・。(実はローン王子)

使い方も分からない機材を、ささっとつなぎ音を出す壮ちゃん。
男だねぇ。
女子は機械に強い男に弱いのである。

稽古の中盤で、今回DJをやってくれる、三浦くんが登場。
手には、なにやら白い箱を持っている。

三浦「あの～これ少しですけど・・・」
やすよ「えーーーすみませーん」(と遠慮もなく手を伸ばす・・・)

疲れた脳みそに、甘いケーキがしみる。
ほっと一息。
女子は洋菓子にも弱いのだ。

が。
しかし。

隅に、顔を真っ赤にしてシュークリームを手のひらに乗せている「男子」が一人。

機械を操るナイスガイ。壮ちゃんである・・・。

「おっ・・・おれ・・・シュークリーム大好物なんすよっ!!!」

あーあ。
ハイ、肩書き変更・・・。
「機械を操るナイスガイ」
改め
「シュークリームに目がないナイスガイ」


笑いを交え、稽古は進む。

途中、音響が合わないことに気付き、何度か試して見る。

やすよ「もっと音早く出せる?」
壮ちゃん「できますっ!!!」(ポチッとスイッチを押す)
全員「・・・」
壮ちゃん「あれ、じゃもう一回」
全員「・・・」
・・・間・・・(壮ちゃん席を外す)
マミコ「オレ、やってみる」
マミコ「こう?」(ポチッとスイッチを押す)
全員「ぉぉっ!!!拍手!!!」(まみちゃん・・・天才!)

その後、戻ってきた壮ちゃんは、しばらく格闘したあと、ばっちりタイミングを決めてくれました。
壮ちゃんができないのではありません、マミコがミラクルだったのです・・・。
恐るべしマミコ・・・。




稽古場に笑いと、甘い香りを残し続いての、稽古場ココラボに向かう面々なのでした･･･。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やすよ。

通し稽古

本日は、初の通し稽古。

できるんだろうか・・・の迷いが「やってやろうじゃないか!!!」のエンジンにかわる頼もしい仲間たち。
通し稽古が始まったとたん、緊張が走る。
役者の顔が変わる。

いいなぁ。
この瞬間。

音響のそうちゃんも、照明の山田君も、じっと息を潜め、一瞬一瞬に全力を注いでくれる。
役者が頑張るのは当たり前だが、いろいろな人の協力があって、一つのものができあがっていくことを実感する。

演出はというと、稽古を見ながら各役者ピンポイントで、演出をつけ、それを「ひとこと演出メモ」として小さなシールに書き込んで渡す。
時間がない分、言葉で伝えられないことを走り書きで伝える。


緊張しながらも、授業中の学生みたいでつい、にんまりとしてしまう。
こっそりと、それぞれの持ち物に貼られた「ひとこと演出メモ」・・・。
おみくじを見るように、確認する役者たち･･･。

大丈夫。
みんなできる子や!!!


ふと気がつくと、役者の向こうに満月が輝いていた。
見守るように、道を照らすようにいつしか窓枠の外へ消えていった・・・。
ほっと一息をついて、台本をひらく・・・。


あと一週間、されど一週間。

全てはお客さんにステキな物語をお届けするために・・・。


今回の、演出(汗)やすよでした。

缶詰アジアン。

 秋田チームレポ

　本番2週間前、私たちは会場となるココラボラトリーにおりました。会場を作ってみて実際の本番の風景を作り上げての稽古でした。

　一日いっぱいココラボさんに缶詰になり、客席を作り、音楽の具合を確かめたりと、なんとも言えない緊張感と緊迫感に包まれておりました。


　前回と今回の明らかに違う所は、お客さんとの一体感を重視しているということです。舞台、客席という分け方を出来る限りなくして、お客さんもセットに入っていただこうという作りを目指して作っています。が、さあ、どうなることやらアジアンカフェ！！


　余談ではありますが、去年に比べてココラボさん、マイナーチェンジをしておりました。去年来ていただいた方はそれを見つけるのもおもしろいかもしれません。